立場憑依-1

自分が気になる女性の身体になりたい...と考えた人間は多いだろう.
テレビに映るアイドルの姿を見て,彼女が感じている全てを知りたいと思ったことは数えきれない.

アパートに暮らす男子大学生である雄一はアイドル達が出てくる番組を見ながら思った.テレビの中ではとあるユニットである美少女達が仲睦まじくトークをする姿が見れる.
時たま密着してじゃれ合う姿はとても愛らしく,彼女たちの魅力がより引き出されている.普通の人なら彼女達と付き合いたいなどと思うのだろうが雄一は違った.

あの中の一人になって,抱き着いた時の感触,匂いなどを感じたい...

その思いは日に日に強くなる.しかし,現実には只の大学生である雄一にはどうすることもできなく,日々妄想で自分を慰めている.
今日もインターネットを使いそういったネタを探していた.

色々なサイトを巡っていくうちに誤って怪しげなサイトにアクセスしてしまったが,そこに書いてある内容は雄一が求めていたモノだった.

『憑依薬』

これを飲むことで自分の魂を幽体離脱させることができ第三者へと憑依することができる...と書かれており,かなり値段が高かったが藁にも縋る雄一は購入を決断した.
これが本当であるなら,普段から考えていた妄想を実行することができる.


「ほ、本当だったのか...!?」

数日後,俺の目の前には先ほど届いた箱が置いてあり,差出人は例の怪しいサイトだった.
恐る恐る開封すると,箱の中には瓶が入っており錠剤が複数入っていることが確認できた.瓶の他に入っている注意書きを読むと,一回の使用量と効果時間が書かれている.
注意書きを読み終えた雄一はテレビを付ける.放送されているのは例の番組である.アイドル達が仲良さそうにトークしている.
今までは妄想するだけだった...しかし薬を手に入れた雄一には実行することができる.ネットで芸能事務所の住所を調べると計画を練った.





とある芸能事務所には収録を終え,楽屋に戻り楽しそうに会話をしているアイドル達の姿があった.
バラエティ番組などに幅広く活躍をする輿水幸子,白坂小梅,星輝子の3人グループと小早川紗枝,姫川友紀の姿があった.

幸子を中心にして同じ背丈の小梅,輝子の3人グループはそれぞれ強烈な個性があり人気が出ている.
紗枝と友紀も幸子と他番組でゲストチームを組んでおり,最年少の幸子を紗枝と友紀がそれぞれお姉さんとして接することで人気が出ている.

5人は先ほどの収録の感想を語っている.中心で語るのは幸子であり,幸子の発言に茶々を入れたりするのは友紀や紗枝である.
小梅と輝子はそれぞれマイペースに過ごし,時たま発言をしては幸子や友紀にツッコミを入れられている.
楽屋の中でも笑顔が絶えない非常に仲睦まじい5人であった.

そんな中,部屋の隅に座りこむ輝子はマイペースに親友のキノコを眺めてはフヒヒ...と笑っている.そんな輝子の後ろには人魂が浮かんでいる.
人魂は身体?を震わせると恐る恐るといった感じで輝子の背中へと近づいていく.人魂が輝子の背中へ触れた瞬間,輝子は目を見開き口は半開きになる.人魂が入っていくにつれ輝子の目は段々と閉じていき,人魂が入りきると輝子は寝ているかのように穏やかな顔になった.

「んっ...成功したか?」

目を開いた輝子は顔に手を当てると目を擦る.段々と鮮明になる視界には植木鉢に入ったキノコとむき出しになった太ももが見えた.
顔に当てていた手は自然に太ももに伸び,視線は下の方へ向く.視界に入ってくるのは首元が緩んだ衣装であり,先ほどのバラエティー番組での衣装である.
緩んだ首元から見えるのはささやかな胸であり,手に感じられるのはすべすべとした柔らかな太ももであった.

「ど,どうしたの?輝子ちゃん」

そう声をかけてくるのは小梅だった.部屋の隅で固まっている輝子が気になったのか不安そうな表情である.

「フ,フヒッ...リア充濃度が強すぎて...親友と見つめ合ってたんだよ...フヒヒ」

「そ,そうなんだ」

納得がいったのか笑顔に戻った小梅は幸子の方へと向き直った.

「あ,あぶねぇ...見られていたか」

小声でそう呟く輝子だった.普段と様子が異なり親友であるキノコより自分の太ももを触る事に夢中のようだ.

「本当だったんだなあの薬」

普段と全然違う口調と雰囲気を持った輝子...その身体を操作しているのは憑依薬を使った雄一だった.


憑依薬を飲むことで幽体離脱をおこなった雄一は人魂状態になり,芸能事務所へと侵入し事務所内を探索したところ,収録を終えた5人を見つけた.
5人の中で比較的なりすますことが可能であろう輝子を憑依の対象に選んだのは雄一の計画だ.
妄想の中で鍛えたなりすましは何とか成功し,輝子に憑依したことはバレなかった.

自分の身体ではなく,華奢な身体をした少女の身体は全身が柔らかく良い匂いがする.俯くときめ細やかなロングヘアーが視界を覆う.
どれも雄一本来の身体では味わえなかった感覚である.口から出てくる声も透き通った可愛らしい声であり,自然と周囲に庇護欲を感じさせる.

「どうしましたか?輝子さん.もしかしてボクの可愛さに見惚れていましたか...ボクにかかればこれくらい余裕ですね」

「幸子はん...」

「幸子ちゃんは変わらないねー」

ドヤ顔で語る幸子にあきれていたような表情を浮かべる紗枝と友紀.

「も,もしかしてさっきの収録で疲れちゃった?」

心配そうな視線が4人から輝子に向けられる.

「フ,フヒヒ...収録が終わって,き,気が抜けた,だけだ.」

輝子は少し照れた表情で答える.

「輝子ちゃん,幸子ちゃんの扱いに困ったらあたしに言うんだよー」

友紀は輝子に近づくと抱き着き頭をなでる.輝子の腕には友紀の柔らかな胸が当たっているが,同性であるためか友紀は気にする様子がない.輝子には友紀の良い匂いが感じられた.

「な!友紀さん!それは聞き捨てなりませんよ!」

楽屋には笑い声が響き渡る.このようなやり取りがあるのも普段の5人の仲の良さがあるからだろう.

その5人の中に1人別人が紛れ込んでいることに気付かないまま...
輝子の中に入っている雄一は,普段輝子が感じている全てを味わっていた.
年齢,性別,見知らぬ他人である雄一に対してこのような態度で彼女たちが接することなど決してありえないだろう.
しかし,今は雄一は男子大学生の身体ではなくアイドルの星輝子本人の身体である.他の4人は普段輝子に接するように,笑顔でスキンシップを取る.
本人の身体に憑依することで得られた優越感に雄一は浸っていた.

「あっそろそろ時間ですね.着替えてプロデューサーさんのところへ行きましょうか」

幸子がそう提案すると,各々が着替えを開始する.同性しかいない部屋なので着替えを隠すようなことはない.
下着姿で会話するアイドルの姿を横目に見ている雄一は,輝子の荷物から着替えを取り出す.テレビで見るような衣装と違い生活感のある服であった.
衣装を脱ぐとスレンダーながらも少女の丸みを帯びた身体が見て取れる.その場で触りたい衝動に駆られた雄一だったがこれ以上怪しまれると後の行動に支障が出ると思い素直に着替える.
本来の身体だと絶対着れない可愛らしい少女趣味の服を着ると楽屋に備え付けてある鏡を見る.
そこには日常姿の輝子が映っている,雄一の感情が出ているのか少し照れくさい表情だ.

「行きますよ輝子さん!」

先に着替えが終わった幸子は輝子に声をかけると扉に手をかける.他の3人は先に着替えて楽屋の外で待っているようだ.

「ま、待たせたね幸子ちゃん...」

「フフーン,待っているボクも可愛いですからね!」

幸子の後に続き楽屋を出る.楽屋を出る前に浮かべた表情は本来の輝子とは違いこれからの出来事に期待を寄せている雄一の表情だった.


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憑依好きの人様ありがとうござます.

変幻自在



この小説は亜種特異点のネタバレとなります.




























ドッペルゲンガー,他者を投影する幻霊の性質を色濃く刻まれた存在である新宿のアサシン.それ故に多くの英霊との繋がりを持つカルデアのマスターに惹かれたのは必然だった.
幻霊としての性質を刻まれたことで全てを奪い,踏みにじる.そのような行動原理を持つ殺人鬼と化した.


亜種特異点新宿にレイシフトしたマスター藤丸立夏はアルトリア・オルタが根城としている隠れ家へと新宿で出会った英霊達と過ごしていた.
新宿のバーサーカーを倒した後ということで新宿のアーチャーが提案する宴がおこなわれていた.藤丸はまだ未成年ということもありお酒は飲めないがアーチャーと呪腕のハサンはウイスキーとビールで乾杯をしている.
アルコールが回ってきたのか程よいテンションになったアーチャーに釣られるようにそれぞれ宴を楽しんでいた.

酔いが回ったのか寝てしまったアーチャーをきっかけに今日は寝ることにして魔力を回復することになった.
アルトリアとジャンヌはそれぞれ個室に戻り過ごしており,アーチャーはソファーで眠っている.ハサンは藤丸の部屋の前で待機するようだ.
部屋の中に毛布を持ち込んだ藤丸は先ほどの戦闘の疲れからかすぐに眠りについた.



「...ター...マスター」

誰かの声がする,藤丸は少し寝ぼけた頭で眼を覚ます.個室の中にはアルトリアが入ってきており,声をかけてきたのは彼女のようだ.
枕元に立っている彼女は先ほどと同じ黒いパーカーと胸元の見える服装だ.

「アルトリア?」

「起きたかマスター」

寝ぼけた頭でアルトリアが個室の中にいる理由を考えるが何も思いつかない.固まっている藤丸を尻目にアルトリアは藤丸のベットに腰かける.

「実はだなマスター...先ほどの戦闘で魔力を失ってしまってな.魔力供給するぞ」

藤丸のズボンに手を伸ばし脱がそうとするが,藤丸は必死に抵抗する.

「ちょ,ちょっと待ってアルトリア!」

「フ.王とは往々にして横暴なものだ.大人しく魔力を献上するがよい」

藤丸も人理を救う戦いで鍛えているとは言え,アルトリアの筋力Aには逆らえなかった.
強引にズボンとパンツを脱がされた藤丸はそれでも抵抗をしようとする.

「横暴だ!」

「......」

少し先ほどの発言に思うことがあったのか,頬を少し赤く染め黙り込むアルトリアだったが藤丸を抑える手は緩まなかった.
沈黙が場を包む.藤丸とアルトリアの眼が合う.その時藤丸は小さな違和感を感じた.

アルトリアの視線がこちらを観察するような眼だったことに気付いたが,次の瞬間アルトリアからキスをされたことで意識の外へと出て行った.

「んっ...」

どれくらいたったのだろうか,一瞬とも永遠とも感じられる時間だった.

唇が離れると無言でベットの上へと倒れ込む.藤丸はぎこちない動きでアルトリアの手を握る.

いつの間にか服が脱げており,アルトリアの青白い肌が見える.華奢な体だがささやか主張が見て取れる.
藤丸の視線を感じたのか身体を見せつけるようにして冷酷な表情で藤丸を見つめる.

「どうしたマスター...感動したか?」

「見惚れただけさ」

再びアルトリアは藤丸の顎をつかむと濃厚なキスをする.一方的に攻め立てるキスはアルトリア・オルタらしさがあった.
キスの最中,藤丸の手はアルトリアの胸へと伸び,恐る恐る揉み始める.
段々と息が荒くなる二人だったが,不意に唇を離したアルトリアは藤丸のモノへと手を当てる.

「ふふふ,どうしたマスター硬くなっているぞ.」

「んっ...」

アルトリアは藤丸のモノを擦ると藤丸のモノを膣内へと導いた.膣内は藤丸のモノから魔力を絞り出そうと締め付けてくる.

二人は無言になり藤丸は自然と腰を振り,アルトリアの中をかき回す.

「んっ...いいぞマスターもっとだ」

アルトリアに答えるように藤丸は腰を振る.次の瞬間アルトリアの膣内はきゅうっ,と締まり藤丸のモノも絶頂を迎えた.


アルトリアの顔を見ると目を閉じ息が荒くなっている.青白い肌には朱がさしておりより色っぽく見えた.

そのまま何分経ったのか息を整えたアルトリアは満足した顔で藤丸を見る.

「いやー,何だろうね.気持ちよかったわ」

瞬間,目の前にいるアルトリアの雰囲気はガラリと変わり藤丸を見下ろす.

アルトリアじゃない...! 藤丸は目の前にいるサーヴァントを突飛ばそうとするが伸ばした手は掴まれる.

「カルデアのマスターがどんな奴かと思ってたが気に入った!殺すのは後にしといてやるよ」

アルトリア?は何が面白いのか笑ったまま掴んだ手を胸に当てさせる.

「どうだった?気持ちよかったか?俺も気持ちよかったし,アルトリアってやつの記憶に影響されたのかお前が妙に愛おしく感じるぜ.」

「必死に腰を振るお前の姿は可愛かったぜ...それに魔力こ頂いちまったしな...もっと楽しませてから殺してやるよ」

そう耳元で囁くアルトリア?だったが,段々と姿が変わっていく.身長が伸び,胸は手を押し上げるように膨らむ.藤丸のモノが挿入された膣内は狭くなり締め付けも強くなる.

言葉が出ない藤丸の前にいるのは紛れもなくジャンヌだった.

「へへへ...どうだマスター?もう一人の方も味わってから死にたいだろ?」

ジャンヌ?へと姿を変えたアルトリア?はジャンヌの顔で藤丸を見下ろす.アルトリアに比べて豊満な胸は藤丸の手のひらをこぼれる大きさだ.

「アンタを満足させてから焼き殺してあげる...」

そう宣言をしたジャンヌは藤丸にキスをすると腰を動かし始める.アルトリアと違いジャンヌの膣内は狭く,藤丸のモノを締め付ける.

「どう?さっきの冷血女とは比べようもないほど良いでしょ.」

その言葉は藤丸の頭には入ってこない.藤丸の頭を占めるのは暴力的な快感であった.普段は素っ気ない態度をとるジャンヌがとの行為であり藤丸は快楽に溺れる.

「アンタの事は汚らわしいと思っていたし,焼き殺そうかと思っていたわ...でも私の増悪に匹敵する...いえ,補填する存在だと思っていた...」

ジャンヌの記憶を読んでいるのか,ジャンヌの本心を打ち明けるジャンヌ?の突然の告白に藤丸の頭は真っ白になった.

腰を打ち付ける音が個室の中に響く.二人の息が段々と荒くなり,藤丸のモノも限界を迎えそうになる.

「いいわよアンタ...私の中に出して...」

耳元で囁かれたその言葉をきっかけに腰が激しく動く,ジャンヌの膣内も激しく動き藤丸のモノから搾りとろうとする.

次の瞬間,ジャンヌの身体は痙攣し膣内の締め付けられる.藤丸のモノも同時に絶頂を迎えた.

荒れた息を整える二人だったが,ジャンヌは身体を起こすと藤丸に向かい手を差し出す.
差し出された手を取ろうとする藤丸だったが,伸ばした手は力なく落ちる.
藤丸の胸には黒い炎が灯っており,ジャンヌの復讐の炎が藤丸の心臓を燃やしている.

「じゃあなカルデアのマスター.最期はお前を想っている女の姿で見送ってやるよ」

藤丸が最後に見たのは残酷な笑みを浮かべるマシュ・キリエライトの姿だった.藤丸の記憶から再現されたのか,人理を共に救った後輩の姿は鮮明に再現されていた.

動かなくなった藤丸を見つめるマシュ.は最期に信頼していた後輩の姿を見て涙した藤丸の眼を手で閉じると唇にキスをする.

「さようなら先輩」


その日,人類の未来は終わりを告げていた.

代役屋-その後



運命とでも呼べば良いのか直感とも言うべきか.振り返り声をかけようとしたのは,あの時の続きをしたかった未練だったのか.
その後打ち合わせは無事に終わり,先日のパーティについて感想を述べるお偉いさんの話をぼーっとした頭で聞き流し,先ほどの小日向美穂について思い出していた.
バッテンポーズの後,はにかんだ笑顔を浮かべるとその場を去っていった彼女.なぜ気になったのかは分からないが,彼女の眼に引き込まれたのだろう.
彼女を起こした時,彼女の眼は一瞬驚いていたがすぐに眼を逸らされた.ぶつかった以外の驚きを彼女の眼は伝えていた気がした.

「考えすぎだろ...戻って仕事の続きをするか」

打ち合わせは遅くまで続き,部屋に戻る最中誰ともすれ違わなかった.
今日は終電かなーっと一人愚痴を呟き扉を開け部屋の照明を点ける.部屋の中には誰も居なかった.
事務員の千川ちひろは先に帰ったのだろう.プロデューサーの机の上にはメモが置いてあり,メモを手に取り読んでみると
プロデューサーに対する労いの言葉と部屋に備え付けてある冷蔵庫の中にエナジードリンクとスタミナドリンクが入っていると書かれていた.

冷蔵庫の中からエナジードリンクを取り出し,机に戻り事務作業を続ける.

最初はスムーズに進んでいたが段々と先日の出来事を思い返していた.思い出すのはアナスタシアと美波の胸の感触である.
ライブイベントで活躍していた二人の姿見るたびに自然と目線が胸に行くのはあの出来事が原因だろう.

集中が切れたプロデューサーはエナジードリンクを一口飲むと背伸びをした.

「俺の勘違いだったのか...」


その時,プロデューサーの部屋の扉がノックされる.

「はいはい,どなたですか」

席を立ち扉を開ける.扉の向こうにいたのは,既に帰っているはずの千川ちひろだった.

「お疲れ様ですプロデューサーさん.」

「あれ?ちひろさんもう帰ったんじゃ?」

事務服ではないちひろを見るのは初めてだと思いながらも部屋の中に招き入れる.
急いで戻ってきたのだろうか少し顔が赤くなっている.

「プロデューサーさんが無茶をしてないか気になりまして戻ってきちゃいました.」

ちひろは自分の席に荷物を置くと冷蔵庫を開けた.

「プロデューサーさん,このスタミナドリンクいただきますね」

その時,何かが気になったプロデューサーはちひろの顔を見る.スタミナドリンクをおいしそうに飲んでいるのは普段接している千川ちひろで間違いない.

「エナジードリンクありがとうござますちひろさん,ちひろさんが入れておいてくれたんですよね?」

「え,ええ普段頑張っているプロデューサーさんの為ですから」

メモのことには触れずそれとなく尋ねてみる.一瞬戸惑ったちひろさんだったがいつもの表情に戻る.
プロデューサーはその瞬間,先ほどの美穂との出来事を思い出した.あの時見た眼とちひろの眼が重なって見えた.

「先ほど打ち合わせ前に小日向さんとぶつかってしまったんだけど,小日向さんは大丈夫そうでしたか?」

「...ええ,美穂ちゃんでしたら大丈夫でしたよ.自分の不注意でぶつかったことを気にしていたみたいですが」

やはりちひろさんの眼が気になる.自分の勘違いであるかもしれないが気になって仕方がなかった.

「プロデューサーさん...私の顔に何かついてます?」

「.........この事務所なんですけど,ドッペルゲンガーが出るって噂聞いたことがありますか?」

「...ええ,小梅ちゃんが話しているのを聞いたことがありますよ.自分と同じ姿の人でしたっけ?なかなか面白い噂ですよね」




「...代役屋」

プロデューサーがぽつりとつぶやいたこの単語を聞いたちひろは一瞬鋭い視線をプロデューサーに向ける.
見つめあう二人だったがちひろは何かを諦めたのか,困った顔で窘めるようにプロデューサーに告げる.

「事情を知らない人に話すのはやめてくださいよ」

「やっぱり...」

千川ちひろ...代役屋は困った顔で腕組みをしている.無意識におこなわれているのかたわわな胸が寄せ上げられている.
自然と目線が胸へ向かい釘付けになった.

「約束しましたからね,プロデューサーさんが私を見つけたら続きをするって」

そう話すのは新田美波だった.寄せ上げられている胸のサイズも大きくなりますます視線が外せない.

「やっぱり美波の方が好きですか?...それともわたしの方ですか?」

途中で美波の姿がぶれ,小日向美穂の姿がそこにあった.美波の胸に比べ少し小ぶりだということが服の上から
見て取れる.

「ふふふ,プロデューサーさんの視線が胸に集まっているのを感じますよ.ジロジロ見られるのは...恥ずかしいですよぉ...」

そう言いながらも美穂は部屋の中にあるソファーへと歩いていく.プロデューサーは誘われるようにそのあとをついていく.

「続き...しませんか?」

ソファーの上に寝転んだ美穂は口元にバッテンポーズを作りながらもプロデューサーに流し目を送る.

「あ,ああ」

短時間に起きた出来事に頭が追い付いていないプロデューサーだが,何かに操られるようにソファーに寝転ぶ美穂に覆いかぶさった.
互いの心臓の音が聞こえる距離まで近づいた二人は言葉を交わすことなく服をはだけていく.
プロデューサーの手は自然とむき出しになった美穂の胸へと伸びた.

「ふふ,やっぱりプロデューサーさんは胸が好きなんですね.良いですよ...小日向美穂の胸を堪能してください」

胸を揉みながら美穂の首筋の臭いを嗅ぐ.段々と荒くなってくる息遣いに刺激されたのか赤い顔になった美穂は手をプロデューサーのズボンへと伸ばした.

「プロデューサーさんのここ...すごく硬くなってる...」

美穂の手で開放されたプロデューサーのモノは今までにないくらい大きくなっていた.

「わたしの胸でこんなに興奮してくれたなんて...嬉しいです.えへへ...」

蕩けるような笑顔で見つめられながら,美穂は少女の手つきとは思えない動きでモノをしごく.
手の平に感じる柔らかさと,美穂の香り,蕩けるような笑顔...それらを興奮剤にしてあっという間にプロデューサーのモノは律動した.

「もういっちゃったんですか?」

美穂は手のひらにかかった液体を舐めとると,何かを思いついた顔で告げる.

「次は誰が良いですか?プロデューサーが好きな娘になってあげますよ...」

息を整えているプロデューサーの目の前にはすでに美穂の姿はなく,別のアイドルの姿があった.

「2回戦目いっちゃいます?」

そう耳元で囁く彼女の顔は...

(省略されました……続きを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)

代役屋-おまけ


とある芸能事務所の女子トイレには双葉杏の姿があった.
少し大きめの文字が書かれたTシャツ,ボーダー柄のスパッツと事務所での彼女の服装である.彼女のトレードマークであるうさぎのぬいぐるみの代わりに大きなかばんを抱えている.
鏡の前に立った彼女は何かを確かめるように鏡を覗いていた.最初は自分の服装を見ていただけだが次第に手で触るようになっていった.
比較的に小柄な少女である杏は小さな手で胸や腰を触り,赤い紐で括られたおさげを整えていた.
Tシャツの首の部分を引っ張り中を見る.中には小ぶりながらも存在を主張する胸が見えた.

「意外と胸はあるんだよね」

視線を鏡に戻すとにやけ顔でTシャツを引っ張っている自分の姿があった.Tシャツから手を放すと口元に手を当て
彼女がよくする可愛らしいドヤ顔や笑顔など魅力ある表情を浮かべている.

「...やっぱり俺の能力は完璧だな」

この双葉杏は本物の双葉杏ではなく,性別すら違う男性が変身している偽物の双葉杏であった.
偽物には自分が見たことのある人物に肉体を変えることのできる能力があり,本物の双葉杏を担当しているプロデューサーから
依頼があったため代役として双葉杏になり活動していた.この芸能事務所ではこういった依頼が多く,事情を知っている人物は
極少数である.そのため,ドッペルゲンガーが出るなどの怪談じみた噂がアイドルの中で流行っている.
その噂を実際に聞いたのは神崎蘭子に変身してアイドルの会話の中に入っていた時だった.ホラー系が苦手である蘭子のリアクションを取った際,心の中で正体は自分だと笑っていたのは余談である.

「そろそろ次の準備をするか」

ポツリとつぶやいた杏はかばんを持ち個室の中へ入る.

個室の中へ入るとかばんから小さな鏡を取り出し,着ている服を脱ぎ全裸になる.
全裸になったことで少し寒くなったのか身震いをした杏は目を閉じ何かを考える.

すると,139cmしかなかった杏の身長がだんだんと伸びてくる.それと同時に髪の毛は短くなり,髪の色も金髪から銀髪へと変わる.
小ぶりな胸も大きくなり,大きくなった反動で少し揺れる.
変化が終わると個室の中にいた杏はいなくなり,代わりにアナスタシアがそこにいた.

アナスタシアは鏡で確認をするとカバンの中に入っていた服を取り出した.
先ほどとは変わり,サイズの変わった下着や服を身に着けていく.最期にネックレスを身に着け,鏡で違和感の無いことを確認すると
個室から外に出た.

「あれ?アーニャちゃん」

「Даー,美波.奇遇ですね」

個室から出るとアナスタシアとペアユニットを組んでいる新田美波が鏡の前で身だしなみを整えていた.
アナスタシアは美波の隣に行くとかばんの中から道具を取り出し身だしなみを整える.

「アーニャちゃんどうしたの?大きなかばんを持って」

「あー,この間の収録でプロデューサーに持っていくものです」

納得がいったのか身だしなみを整えた美波は先にトイレの外で待っていると告げ出て行った.
改めて鏡を見ると双葉杏の面影は一切なく,ペアユニットである美波が隣で見ても別人であるとは気づかないほど完璧にアナスタシアになっていた.
美波が気づかなかったことで気分を良くしたアナスタシアはかばんの中に道具を戻し,かばんの中の杏の服を見る.

「杏,ここからはアーニャが杏の代わりに働きますね」

悪戯顔をしたアナスタシアはかばんを閉じ,美波の元へと向かった.