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代役屋2-1

「──んっ…朝か」

ある芸能事務所のプロデューサーである男は布団の中で小さく呻いた.


「まだこんな時間じゃないか…二度寝するか」

傍にある時計に目を向けると二度寝もできそうな時間であり,気だるさの残った男は小さく欠伸を漏らし再び眠りにつこうとしたが…

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代役屋-イベント


「ぴにゃだー!!」
「ぴにゃこら太じゃん」

とあるイベント会場では緑色の太った猫の様なモノが子供たちに囲まれ声をかけられている.
ぴにゃこら太と呼ばれるそれは子供たちに風船を渡し子供たちと写真を撮る.

満足した子供たちと別れイベント会場の建物の控室に入ったぴにゃこら太は背中のチャックを下ろし,中からは汗をかいた男性が姿を現した.

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代役屋-その後2


「ふぅー…疲れたな…」

打ち合わせが終わり部屋へと戻ってきたプロデューサー.いつもは誰かしら居る部屋なのだが今日は誰もいないようだ.

「ちひろさんも外に出てるのか珍しいな」

冷蔵庫の中から冷えたドリンクを取り出し飲みながら席へ向かう.壁を背にした彼の席は室内を見渡せるように配置されている.傍にはテレビが置いてあり,この部屋で過ごすアイドル達はこのテレビで各々の出演する番組などの感想を言ったりして自由に過ごしている.


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代役屋-その後



運命とでも呼べば良いのか直感とも言うべきか.振り返り声をかけようとしたのは,あの時の続きをしたかった未練だったのか.
その後打ち合わせは無事に終わり,先日のパーティについて感想を述べるお偉いさんの話をぼーっとした頭で聞き流し,先ほどの小日向美穂について思い出していた.

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代役屋-おまけ


とある芸能事務所の女子トイレには双葉杏の姿があった.
少し大きめの文字が書かれたTシャツ,ボーダー柄のスパッツと事務所での彼女の服装である.彼女のトレードマークであるうさぎのぬいぐるみの代わりに大きなかばんを抱えている.

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