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隠れ家-その2

久しぶりに足を踏み入れた幼馴染の部屋は少し甘い知佳の匂いがした.
昔と変わらないどこか少女趣味のある部屋に僕は不思議な安心感が感じられた.

そんな僕を無視して知佳は勉強机の前にある椅子に座ると僕を嘲る様な笑みを浮かべている.

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隠れ家-その1


「放課後になりました.生徒の皆さんは速やかに下校をしてください」

放送委員の女子生徒の放送が放課後の校舎に響いている.僕はその放送を聞きながらケータイに届いたメールを見直した.

『裕司君へ 放課後,図書室で本を返しに行くから遅くなります.』

控えめで恥ずかしがり屋な性格をしている幼馴染である彼女の下へ僕は向かっていた.

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パーティー


「「「トリックオアトリート!!」」」

俺が通っている大学では複数のサークルによるハロウィンパーティが毎年夜に行われる.
各々に仮装をして飲み食いをするだけのパーティである.

「はぁ…疲れるなぁ…」
部屋の隅でコップに入ったビールを飲みながらぽつりと呟く.周囲には誰もおらず,普段からつるんでいる男友達はいつの間にか姿が見えなくなっている.

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